自分磨きやスキルアップのため、あるいは仕事や転職に活かすため、資格の取得を考える方は多いと思います。
しかしながら、「どんな資格を取ればよいのだろう?」、「役立つ資格は何だろう?」という悩みもよくあります。
そこで、今回は、私が実際に取得した資格の中から、「取っておいて良かったな」、「日常生活でも役に立つな」と感じたものをご紹介します。
仕事や日常生活で活かせる定番の資格
日商簿記検定(3級・2級)
必要な勉強時間 | 2級 | 約300時間(9~12ヶ月) |
3級 | 約150時間(4~6ヶ月) | |
試験日 | 年3回(6月・11月・翌2月) | |
合格率 | 2級 | 25%前後 |
3級 | 45%前後 | |
受験料 | 2級 | 4720円(税込) |
3級 | 2850円(税込) | |
主な勉強方法 | 独学・通信講座・予備校 |
簿記とは、会社や個人などの日々の経営活動を一定のルールに従って記録・整理し、経営成績と財政状態を明らかにすることです。
日商簿記検定は、このスキルを問う検定試験で、日本商工会議所が主催しています。
日商簿記の資格を取得するメリットは、以下のような点です。
- 基本的な会計知識・財務諸表を読む力が身につく
- 基礎的な経営管理能力・分析力が養われる
- コスト意識が身につく
- 取引先や競合企業の経営状況を把握しやすくなる
- 公認会計士・税理士などの国家資格にチャレンジしやすくなる
企業の中には、日商簿記資格を取得した社員に手当を出す会社があります。また、大学や短大の中には、推薦入試の基準に採用するところもあります。
私自身は、企業の経理職として働いていた事情もあり、2級を取得していました。貸倒引当金や損益分岐点の計算、そして原価計算などの勉強を通して、コスト意識がより磨かれたと感じられます。
身の回りの営業職にも、「会社から取るように言われて勉強している」という方が何人かいましたので、経理職でなくても、日商簿記検定の資格取得を義務づけられるケースは多いようです。
勉強は、私の場合は3級を独学、2級を通信講座でしました。2級は、2016年~2018年度にかけて試験範囲が拡大する中で受験しましたが、通信講座を通して様々な情報を手に入れることができ、非常に助かりました。
- ※独学で使った参考書
- 『スッキリわかる 日商簿記』(TAC出版)
ファイナンシャル・プランニング技能士(3級・2級)
必要な勉強時間 | 2級 | 約200時間(6~7ヶ月) |
3級 | 約100時間(3~5ヶ月) | |
試験日 | 年3回(5月・9月・翌1月) | |
合格率 | 2級 | 学科40~50%・実技50~60% |
3級 | 学科70~80%・実技80~90% | |
受験料 | 2級 | 8700円(別途手数料) |
3級 | 6000円(別途手数料) | |
主な勉強方法 | 独学・通信講座・予備校 |
※合格率は日本FP協会実施の試験
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、あらゆる人が夢や目標に到達できるように、総合的な資金計画を立てながら、経済的な側面からサポートする専門家です。
FP技能士資格の試験範囲は、金融・保険・年金制度・不動産・住宅ローン・相続など、多岐にわたります。
資格取得の勉強を通して、お金にまつわる知識を身につけることができ、企業内で仕事の幅を広げるだけでなく、自身の家計管理や資産運用に役立てられます。
勉強は、私の場合は3級・2級を独学でしました。テキストは『スッキリわかる』(TAC出版)を、過去問題集は『スッキリとける 過去+予想問題』(同)を勉強に使いました。
- 『スッキリわかる FP技能士』(TAC出版)
- 『スッキリとける 過去+予想問題 FP技能士』(TAC出版)
私は3級を9月、2級を翌年1月に受験しましたが、3級の勉強に比較的余裕があったので、8月ごろからは2級の勉強も並行して行いました。
試験範囲は3級と2級で重なる部分が多いので、2級の勉強を前倒しで行うのがおすすめです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
必要な勉強時間 | 50時間(2~3ヶ月)※普段からMicrosoft Officeを使う人 | |
試験日 | 全国一斉試験は毎月1~2回実施(日曜) | |
随時試験は毎日実施(会場ごとに異なる) | ||
合格率 | 非公表 ※各パソコンスクール受講生の合格率は7~8割と言われている | |
受験料 | Word | 一般レベル 10780円(税込) エキスパート12980円(税込) |
Excel | 一般レベル 10780円(税込) エキスパート12980円(税込) |
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主な勉強方法 | 独学・通信講座・予備校 |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、Microsoft Officeアプリケーションのスキルを客観的に証明する国際資格です。Word(ワープロソフト)・Excel(表計算ソフト)・Access(データベースソフト)などの科目があり、それぞれが独立した試験です。
WordとExcelに関しては、レベルが「一般」と「エキスパート」に分かれています。
一科目だけの受験でも、受験費用は約1万円と非常に高額ですが、社会的に広く認知されているパソコン資格なので、就職・転職活動の際にはアピールポイントの一つにすることができます。
会社での実務でも、勉強して得たスキルを活かす機会は多いと思います。特に、Excelの上級レベル(エキスパート)の試験範囲に含まれるピボットテーブルやVLOOKUP関数などは、社内の業務で使う機会が多い機能なので、基本から学びなおしてよかったと感じます。
WordやExcelの参考書は、FOM出版のものがおすすめです。操作画面が豊富に載っていて、初めて学ぶ内容も戸惑うことなく操作することができます。
ITパスポート試験
必要な勉強時間 | 約120時間(3~5ヶ月) |
試験日 | 随時(試験会場によって異なる) |
合格率 | 50%前後 |
受験料 | 5700円(税込) |
主な勉強方法 | 独学・通信講座 |
ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を証明することができる国家試験で、2009年に始まりました。
情報処理技術者試験の一種ですが、試験内容にはテクノロジー系だけでなく、マーケティング・法務などの経営に関する知識や、プロジェクトマネジメントの知識も含まれます。
ニュースでたびたび耳にするIoTやビッグデータといった新しい技術も勉強することになるので、非IT系企業に所属する人も情報技術に関する理解を深めることができます。
私はFOM出版のテキストを何度か読んで、アプリの過去問を繰り返し解きました。間違えた項目はスマホにメモして通勤中などに見返して記憶を定着させました。
自分磨きに最適な資格のおさらい
以下に挙げた資格は、普段の日常生活にも活かせる知識・スキルを身に付けられるので、取っておいて損はありません。
- 日商簿記検定(3級・2級)
- ファイナンシャル・プランニング技能士(3級・2級)
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- ITパスポート試験
上記の資格取得を通して身に付けたお金やICTの基本的な知識、そしてPCスキルは、日常生活でも役立ちます。
たとえば、日々ニュースで目にする情報をより深く理解できるようになったり、パソコンを使って家計簿をつけたり、役所への申請書類や年賀状などを手軽に作れるようになったりと、生活の質が向上したと感じる機会が増えました。
この機会に自分に合った資格取得のチャレンジしてみてください。
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