婚姻届を役所に提出すると発行してもらえる婚姻届受理証明書。通常はA4判・普通紙ですが、上質紙による賞状タイプのものがあり、デザインも様々です。
今回は、受理証明書の発行に必要なものや、郵送で手続きする時の注意点をご紹介します。
婚姻届受理証明書とは?
婚姻受理証明書とは、役所が婚姻届を受け取った(※受理した)ことを証明するもので、届出を受け取った市区町村(※受理地)が発行します。
提出された婚姻届の内容が新しい戸籍に反映されるまでに、通常、1~2週間の時間がかかります。受理証明書は、その届出の証明が必要な時に使われます。
婚姻届受理証明書の内容
- 婚姻の年月日
- 夫の氏名
- 妻の氏名
- 夫婦の本籍
- 発行した市区町村長名
発行手数料は350円です。発行までに1週間~10日ほど時間がかかる場合もあります。
また、発行は届出人(※夫または妻)に限られますが、委任状があれば代理人が請求することもできます。
いつまで発行してくれるのか
婚姻届受理証明書は一時的な書類です。そのため、婚姻届を提出してから時間が経っていた場合、発行が不可能であることもあります。
対応は市区町村によって異なるので、婚姻届を届け出た役所にお問い合わせください。
婚姻届受理証明書の発行可能期間の例
- 水戸市 5年以内なら発行可能(※水戸市が本籍の場合)
- 小城市 1ヶ月以内
数ヶ月以内であれば発行してくれる市区町村が多いようです。必要な方は早めに請求しましょう。
上質紙による婚姻届受理証明書(特別受理証明書)
婚姻届を提出した記念として、上質紙でできた特別受理証明書を発行してもらうカップルが増えています。
内容は普通の受理証明書と同じですが、賞状のような立派な作りなので、室内に飾ることもできます。
発行手数料は1400円です。発行までに1週間~1ヶ月ほど時間がかかります。
上質紙タイプのデザイン見本
上質紙タイプの受理証明書のデザインは、発行する市区町村によって多種多様です。
茨城県潮来(いたこ)市
▼表彰状バージョン
※引用:潮来市「婚姻届受理証明書」(最終閲覧:2019年12月11日)
静岡県富士宮(ふじのみや)市
▼受理証明書(世界遺産)
※引用:富士宮市「富士宮市オリジナルの婚姻届と受理証明書について」(最終閲覧:2019年12月11日)
東京都羽村(はむら)市
▼羽村市出身のイラストレーターSANAさんデザインの受理証明書
※引用:羽村市「羽村市オリジナルデザイン婚姻届受理証明書」(最終閲覧:2019年12月11日)
婚姻届受理証明書の請求に必要なもの
窓口請求の場合
本人(※夫または妻)の場合
- 本人確認ができる身分証明書等
代理人(※夫婦以外の人)の場合
- 委任状
- 窓口に来る人の本人確認ができる身分証明書
- 窓口に来る人の印鑑(※不要な市区町村も)
※委任状の用紙は、各市区町村HPでダウンロードすることが可能な場合もあります。
郵送請求の場合
- 便せん・メモ用紙などの紙
- 返信用封筒(※切手を貼り、請求者の住所・氏名を記入)
- 発行手数料分(※通常は350円、上質紙タイプは1400円)の定額小為替(ていがくこがわせ) (※郵便局で購入可能 → ゆうちょ銀行「定額小為替」)
- 請求者の本人確認書類のコピー(※運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・住基カード等)
便せん・メモ用紙などの紙には、下記の5点を記入します。
- 届出の対象となる方の本籍(※例:○○市○丁目○番地・番)と筆頭者
- 役所に届け出た日(届出日)、届書の種類、届出の対象となる方の氏名
- 受理証明書を使う人(届出人)の住所・氏名
- 必要とする通数(枚数)
- 日中連絡可能な電話番号
※郵送請求用の用紙をHP上でダウンロードできる市区町村もあります。
婚姻届受理証明書の使い道
新しい戸籍ができるまでの間、住民票の名義変更や、会社への届け出をする必要が生じた場合、婚姻届受理証明書を公的文書として利用することができます。
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婚姻届受理証明書の使い道の例
- 住民票の名義変更
- 会社への届け出
- 海外で挙式をする時
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※参考
- 江東区「受理証明書」(最終閲覧:2019年12月11日)
- 北区「受理証明書」(最終閲覧:2019年12月11日)
- 新宿区「戸籍の証明書の種類・手数料」(最終閲覧:2019年12月11日)
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